HISとコラボして仏産チーズ「コンテ」の多様性を訴求

170 名以上が参加したオンラインセミナー開催

コンテチーズ生産者協会(CIGC:フランス、ポリニー市)は、日本での プロモーション活動の一環として、旅行代理店、HIS パリ支店とコラボし、去る9月17日に「パリからチーズセミナー 季節違いのコンテを 味わう!」と題したオンラインセミナーを開催し、170 名以上が参加しました。
「コンテ」は、フランスを代表する熟成ハードチーズ。添加物を一切使 わない伝統的なチーズで、作られた季節や熟成期間などによって、ひとつひとつ異なる複雑で限りなく豊かな風味を持つのが特長です。

講師はパリのチーズ専門店、「フロマジェリー ヒサダ」の店主でチーズ 熟成士の久田惠理氏。コンテの多様性を訴求するため、初の試みとして春夏秋冬、4つの異なる季節に作られたコンテと、同郷のジュラワインをパリの同店より事前に参加者に送付し、当日、同店と中継で繋いでコンテの魅力をアピールしました。まず久田氏が季節ごとのコンテの生産地の写真や市場での自身のコンテの仕入れの様子などを見せながら概要を説明し、フランスでの認知度の高さについて、フランス人から「コンテを知らない人は林檎を知らない」と言われたエピソードを語りました。

次にそれぞれ個性の異なる 4種のコンテの比較テイスティングを行うにあたり下記ポイントを伝授しました。

  1. 常温に戻す
  2. 約1cmのスティック状にカット
  3. 両端を手に取って2つに割り、断面のフレッシュな香りを嗅いでから口に入れる
  4. 皮は通常は食べない

1. 冬作りのコンテ(2021年1月製造、8か月熟成)

牛が干し草を食べている冬の間に作られたコンテはアイボリー色。若いコンテは弾力があってミルクなど乳製品系の風味があり、飽きのこない味。

2. 秋作りのコンテ(2020年10 月製造、11 か月熟成)

よりまろやかで甘く、ナッティで濃厚な風味。草の香りも感じられる。食感もよりなめらか。

3. 春作りのコンテ(2020年5月製造、16 か月熟成)

牛がフレッシュな草花を食べている時期に作ったコンテは、カロテンの影響で黄色味を帯びている。より凝縮したミルクの風味でアミノ酸の結晶のジャリジャリ感も感じられる。

4. 夏作りのコンテ(2019年9月製造、24か月熟成)

華やかで複雑、濃厚な風味。香ばしいロースト系やスモーク系のグリルしたナッツの風味も出てきて、アミノ酸の結晶がより顕著に感じられ、余韻も長い。

さらにコンテに合う飲み物として、今回希望者に同梱した同郷のジュラワインの他、日本酒やウィスキー、香ばしいそば茶、コーヒーやダージリンの紅茶が紹介されました。

また久田氏はコンテは和の食材とも合うとして、角切りにしておにぎりに混ぜたり、薄くスライスして卵おじやに入れたり、おつまみとしてスティック状にカットして蜂蜜と胡麻を塗したり、海苔を巻くなど様々な食べ方を提案しました。

最後に久田氏は下記のように述べて会を締めくくりました。「季節が違えば味が変わるし、同じ日に同じ場所で作られたとしても、コンテは一玉一玉味が違います。ですので、一期一会を大事に、その場でしか味わえないコンテとの出会いを楽しんでください。」

コンテチーズ生産者協会は、より多くの皆さんにコンテの美味しさや多様性を知っていただくため、今後も様々な活動を行っていきます。

「コンテ」は、フランスのフランシュ・コンテ地方に広がるアルプスに近いジュラ山脈一帯にて職人が丹精をこめて作っている熟成ハードチーズ。添加物を一切使わない自然そのままの味わいと豊かな風味が魅力。

フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中でNo.1の生産量を誇り、フランスでは朝食からおやつ、料理やワインのお供にと、子供から大人まで広く親しまれています。日本でもチーズ愛好家の間で大変人気があります。

「コンテ」は、フランスのフランシュ・コンテ地方に広がるアルプスに近いジュラ山脈一帯にて職人が丹精をこめて作っている熟成ハードチーズ。添加物を一切使わない自然そのままの味わいと豊かな風味が魅力。

フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中でNo.1の生産量を誇り、フランスでは朝食からおやつ、料理やワインのお供にと、子供から大人まで広く親しまれています。日本でもチーズ愛好家の間で大変人気があります。