コンテチーズ生産者協会(CIGC:フランス、ポリニー市)は、去る10月18日、日本市場における初の試みとして、ブーランジェリー「トラン・ブルー」(岐阜県、高山市) の成瀬 正シェフを講師にお招きし、パン職人を対象にした<コンテ・パンセミナー>を日仏商事株式会社内エスパスラボにて、開催しました。
主に有名ブーランジェリーのオーナーシェフである計22名のパン職人が参加したこのセミナーは、パン業界でのコンテの使用促進を図るため、製菓・製パン素材や機械等の輸入を手がける日仏商事株式会社(本社:兵庫県、神戸市) の協力の下、企画・実施されました。
講師の成瀬シェフは、ベーカリーのワールドカップ「2005クープ・デュ・モンド」に日本代表団のチームリーダーとして出場し、チームを世界3位に導いた実力者。同氏が、コンテを生地に練りこんだパンやドーナツを提案し、しっかりとコンテの風味が残る生地とその斬新なアイディアは、参加者に大きな刺激を与えました。コンテに合うパン3種の実演講習も行われ、参加者は、熟成期間や熟成庫の異なる4種のコンテのテイスティングをした後、パンとコンテのマリアージュを体験しました。
日仏商事株式会社の研究開発部チームからは、コンテとはちみつもしくはマスタードを挟んだブリオッシュやコンテのスイートポテト、そして同社輸入の仏製サンドイッチメーカーを使って参加者自身が作るコンテのサンドイッチ数種が提案されました。
同研究開発部員で、チーズプロフェッショナルでもある鵜飼奈緒子氏は、「コンテは合わない食材を探すのが難しいほど、どんな食材とも相性が良く、日本人に好まれるくせのない味わいのチーズです。コンテサンドの具材として、野菜やハム、チキンソテーやコンテのキッシュなどをご用意しました。コンテの味を活かすために、マヨネーズではなく、ヴィネグレットソースなどで提供して頂くのが良いかと思います。」と述べました。
最後に成瀬シェフは、「今日提案したリュスティックコンテには、すりおろしたコンテを粉に対し20%配合していますが、充分コンテの風味が活きていますので、一般的な販売価格帯での製品化も現実的かと思います。またコンテは意外にも味噌や胡麻、和三盆など和の食材とも合ったので、今日のアイテムにも取り入れてみました。」と述べました。
コンテチーズ生産者協会は、このセミナーを通じてパン業界におけるコンテの需要拡大に繋げ、さらには消費者がコンテに触れる機会の増大を図っています。
「コンテ」は、フランス東部のジュラ山脈一帯にて職人が丹精をこめて作っている熟成ハードチーズ。生乳と塩で作る自然そのままの味わいと豊かな風味が魅力。
フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中でNo.1の生産量を誇り、フランスでは朝食からおやつ、料理やワインのお供にと、子供から大人まで広く親しまれています。日本でもチーズ愛好家の間で大変人気があります。
「コンテ」は、フランス東部のジュラ山脈一帯にて職人が丹精をこめて作っている熟成ハードチーズ。生乳と塩で作る自然そのままの味わいと豊かな風味が魅力。
フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中でNo.1の生産量を誇り、フランスでは朝食からおやつ、料理やワインのお供にと、子供から大人まで広く親しまれています。日本でもチーズ愛好家の間で大変人気があります。