コンテチーズ生産者協会、各所でテイスティングセミナー開催

フランシュ・コンテ地方よりMOF(フランス国家最優秀職人)フロマジェが来日

コンテチーズ生産者協会(CIGC:フランス、ポリニー市)は、フランス産AOPチーズの中で最大の生産量を誇るコンテの故郷、フランシュ・コンテ地方にチーズショップを構えるMOF(フランス国家最優秀職人)フロマジェのマーク・ジャナン氏を講師に、11月末から12月初旬にかけてチーズスクールやワインスクールなど各所で計7回のテイスティングセミナーやプラトーレッスンを開催しました。

コンテチーズ生産者協会のコミュニケーション活動責任者、オーレリア・シミエによるコンテの概要説明の後、ジャナン氏が祖父の創業したチーズショップでの仕事と2015年にMOFの称号を獲得したコンクールについて語り、そして今回のためにセレクトしたコンテ4種類(12ヶ月熟成、工房違いの18ヶ月熟成2種、2年追熟した4年熟成)のテイスティングを行いました。

「コンテのテイスティングは、見る、触る、嗅ぐ、味わう、聴く、と5感で感じるものです。テイスティングに最適な温度は15から18°Cということも覚えておいてください。香りを嗅ぐ際は、カットしたスティックの表面の匂いを確認した後、鼻のすぐ下で二つに割り、さらにフレッシュな香りを体験してください。これがテイスティングの中で、もっとも貴重な瞬間です。」とジャナン氏は述べました。

さらに、コンテは味だけでなくテクスチャーも重要であること、そしてなめらかなコンテを作るために熟練の職人が生乳からチーズを作る際、必ず手の感覚で頃合を見ていること、コンテの色の違いは主に作られた季節によること、熟成期間だけでなく、作られた季節や工房、熟成庫によっても風味が異なり、ひとつひとつのコンテに個性があることを熱弁しました。

美味しい食べ方について聞かれると、ジャナン氏は「コンテは職人たちが非常に手間をかけて作っている完成されたチーズなので、まずはそのまま食べていただくのが一番だと思います。」と述べ、さらに協会のシミエが「その上でフランスでは、様々なチーズ料理に使ったり、肉や魚のソースに深みを与えるのに使ったりもします。」と続けました。またコンテと最高のマリアージュを醸し出すものとして、同郷のジュラワインを挙げ、若いコンテにはシャルドネなどミネラル感のあるもの、中ぐらいの熟成にはシャルドネとサヴァニャンのブレンド、長期熟成コンテにはナッツの風味もする黄ワイン、ヴァン・ジョーヌを薦めました。さらに、シャンパーニュやお茶、日本酒などもコンテと合うので、それぞれの好みの組み合わせを試してほしい、と述べました。

コンテチーズ生産者協会は、今後もより多くの方々にコンテの奥深い魅力を知っていただくため、このようなイベントを通じてコンテを訴求していきます。

「コンテ」は、フランス東部のジュラ山脈一帯にて職人が丹精をこめて作っている熟成ハードチーズ。生乳と塩で作る自然そのままの味わいと豊かな風味が魅力。

フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中でNo.1の生産量を誇り、フランスでは朝食からおやつ、料理やワインのお供にと、子供から大人まで広く親しまれています。日本でもチーズ愛好家の間で大変人気があります。

「コンテ」は、フランス東部のジュラ山脈一帯にて職人が丹精をこめて作っている熟成ハードチーズ。生乳と塩で作る自然そのままの味わいと豊かな風味が魅力。

フランス産AOP(原産地呼称保護)チーズの中でNo.1の生産量を誇り、フランスでは朝食からおやつ、料理やワインのお供にと、子供から大人まで広く親しまれています。日本でもチーズ愛好家の間で大変人気があります。